プレモン（抗男性ホルモン剤）でMTFが女性化するにあたって

MTFのホルモン治療にはプレモンやマレフェが使われる？

MTFの人が病院でホルモン治療をする際、内服薬なら主に下記のホルモン剤が使用されています。

• プレマリン

女性ホルモンである「エストロゲン」を補充する。古くからある女性ホルモン剤。

• プロセキソール

男性ホルモン（アンドロゲン）濃度を低下させる。

• プロベラ

エストロゲンでは十分な効果が出ない場合に「プロゲステロン」が使用される。

• デボシン

エストロゲンを補充する。

有名な女性ホルモン剤としてプレモンやマレフェなどがありますが、これらはエストロゲンの量を増やす作用があります。女性化したい場合は継続して飲み続ける必要があります。

【エストロゲンの基準値を知ろう】プレモン（プレマリン）が使われる理由

「結合型エストロゲン」が主成分であるプレモンは女性なら男性ホルモン量が増える更年期障害の薬、MTFの人なら女性ホルモン投与として使われています。

※プレモン…プレマリンのジェネリック薬

プレモンには結合型エストロゲンが1.25mg含有しており、数ある女性ホルモン剤の中で手頃な値段であるのが特徴。

ホルモン治療で使われている主成分は以下↓

• 結合型エストロゲン
• エストラジオール
• エチニルエストラジオール
• メドロキシプロゲステロン酢酸エステル
• エストラジオール吉草酸エステル
• プロゲステロン
• ノルエチステロン

女性化したい男性の場合、ホルモン治療は主にエストロゲンの一種であるエストラジオールの量を増やすことです。

後述する数値でもわかるように、女性と比べると男性の女性ホルモン量はかなり少なくなっています。

そのため注射や内服薬によって女性ホルモンを継続して投与する必要があります。

【男女別】エストラジオールの基準値を比較

エストロゲンの一種である「エストラジオール」は女性と男性でどれくらい基準値が異なるのかを見てみましょう。

※女性の基準値は”妊娠していない”場合の数値

(単位：pg/mL)　岡山大学HP参照

男性	14.6～48.8
女性（卵胞期）	28.8～196.8
女性（排卵期）	36.4～525.9
女性（黄体期）	44.1～491.9

女性ホルモン剤注射＆内服薬を男性が使った体の変化は？

MTFが女性ホルモン剤を使うと、約6ヶ月で体に変化が現れます。

※どのくらい変化が見られるかは個人差があります。

• 乳輪や乳首が大きくなる
• 乳腺が発達して胸が膨らむ
• 皮下脂肪が沈着して女性らしい体型になる
• 睾丸が萎縮
• 髪の毛の薄毛進行を抑制
• 筋肉量の減少
• 体毛やヒゲが減少または増加しない
• 性欲減退
• 性格の変化

※「声」に関してはホルモン治療でも変化しません。自分でボイトレをしたり声帯手術をするなどして変える必要があります。

また、胸がふくらんだり、ヒゲが薄くなるなどは個人差があるので全く変化がない場合もあります。

その場合はヒゲのレーザー脱毛や豊胸手術、性別適合手術を受ける必要があることもあります。

【食べ物を紹介】女性ホルモンを増やすには？男→女

男性から女性になりたいMTFの人が女性ホルモンを増やすにはどうしたら良いか？

「ホルモン治療をすること」これが医学的な答え。

ジェンダークリニックではGID（性同一性障害）専用で主にホルモン治療、性別適合手術を行っているところもあります。

ホルモン治療をせず男性が女性ホルモンを多少増やす分にはサプリや食べ物でも何とかなりそうですが、MTFの場合は前述の通り「男性のエストロゲン量と女性のエストロゲン量」を知る必要があります。

男性に比べて女性の場合は女性ホルモン量が少なくとも倍以上あります。

この量の女性ホルモンを増やすにはホルモン剤である注射や内服薬を使用するしかありません。

それを踏まえた上で、日常から取り入れやすい”食べ物”は…

• 大豆製品（豆腐、納豆、きなこ、豆乳、おから、大豆ミートなど）
• 鉄分、亜鉛（ひじき、ほうれん草、赤身肉、赤身魚、牡蠣、ナッツ類）

食べ物だけで女性ホルモンが増えるわけではなく、睡眠や運動など生活習慣の見直しも大切です。

上記の食べ物は体にも良いので積極的に摂取したいですが、摂りすぎにも注意が必要です。 MTFの人で女性ホルモンを確実に増やしたいなら、医療の力をかりることが必要であることを理解しておきましょう。

プエラリアミリフィカで女性化は可能？

某有名サプリに、美容目的とした「プエラリアミリフィカ」というものがあります。

タイ原産の植物性エストロゲン配合で主にバストアップを目的としたものです。

結論から言うと、プエラリアミリフィカのサプリを服用して女性化することは不可能に近いことです。

あくまで”サプリ”であって医薬品ではないので女性ホルモン補充が必要なMTFがサプリを飲んだくらいでエストロゲンが一時的に増えたとしても、満足できる女性化が期待できるものではありません。

またバストアップはエストロゲンの量を増やせば大きくなるわけではなく、女性ホルモンである「エストロゲンとプロゲステロン」に加え、成長ホルモン、成長因子の3つが揃っていないと大きくなるのは難しいです。

またプエラリアミリフィカを含む健康食品は日本医師会や国民生活センターの公式サイトで警告があるほど被害が多いことがわかっています。

特にこの5年間で若い女性を中心に危害件数が94件にまで急増している。

健康被害は以下↓

• 消化器障害（腹痛、嘔吐、下痢）
• 皮膚障害（じんましん、発疹）
• 月経不順不正出血

このように問題になっている成分が配合しているため使用は控えたほうが良いでしょう。

【注意点】プレモンなどの抗男性ホルモン剤は個人輸入が可能だが…

プレモン（プレマリンジェネリック）を通販で購入したいと考えている女性化したい男性に注意点などを解説したいと思います。

まず、女性化するためのプレモンなど抗男性ホルモン剤を通販で購入する場合は「個人輸入」しか方法がありません。

医薬品になるため、ドラッグストアで売っているサプリなどと違いエストロゲンの濃度も高くなります。

日本では医薬品を個人輸入することは薬機法でも合法となりますが、全て自己責任で行う必要があります。

また、個人輸入は海外の医薬品を購入するため偽物や日本で承認されていない成分配合かどうかも安全のため調べる必要があります。

基本的に以下の条件を満たさない個人輸入の通販サイトからは絶対に購入しないように注意しなければいけません。

• 日本在住者向けの個人輸入”代行業者”である
• 不正がないよう第三者機関に医薬品の成分鑑定を実地している
• 医薬品は海外の”正規医薬品取扱いライセンス”を所持した医薬メーカーから仕入れている
• 日本語、日本円での支払い、日本人サポートスタッフが対応している
• 返品交換の対応がある
• 配送業者が日本の大手（ヤマト運輸など）
• クレジットカードの本人認証サービスを導入している
• 商品の製造番号、製造年月日、使用期限日の記載がある
• 日本人の利用者数が多く知名度が高い通販サイトである
• 日本の医療従事者も利用している

これら全てが当てはまらない通販サイトから個人輸入をするのは

「支払いしたのに商品が届かない…」

「期限切れが届いた…」

「問い合わせても返答がない…」などトラブルが起こる可能性大です。

非常に危険なので、個人輸入する場合はこれらをきちんと理解しておく必要があります。

抗男性ホルモン剤の個人輸入ならオオサカ堂がおすすめの理由

抗男性ホルモン剤を使って女性化したい男性が個人輸入で医薬品を購入する場合、前述した条件を全てクリアしているのはオオサカ堂です。

もちろん個人輸入なので処方箋不要です（商品によっては18歳未満は購入できません）。

日本在住者を対象としている個人輸入の通販サイトの中で、オオサカ堂は運営歴が最も長く、利用者数、商品取扱数が最も多い。

またプライバシー保護のため、配送物に商品名やサイト名の記載を一切していない。外側も中身が見えることがないように徹底している。

他の個人輸入の通販サイトでは送料が商品1万円以上購入で無料となっていることが多いですが、オオサカ堂では商品1点から無料となっています（追跡番号あり）。

さらに配送も他より早く、最短3日～10日で届きます。

さらにオオサカ堂は数ある通販サイトの中で最安値であることも魅力の一つ。

MTF治療に最も人気のホルモン剤５選

※レートにより料金が前後する場合があります

• 【人気No,1】プレモン

日本のホルモン治療で実際に使われている（日本で承認）プレマリンのジェネリック。 他の女性ホルモン剤と比べてジェネリックなので安く、「エストロゲン含有量が1.25mg」あります。含有量0.625mgもあり。

プレモンの詳細はこちら

結合型エストロゲン1.25mg	2,095円（56錠）

• 【人気No,2!】スーシー

ダイアンのジェネリック。「酢酸シプロテロン」と「エチニルエストラジオール」配合で、女性の体で分泌される天然黄体ホルモンと似た効果が期待できる。

黄体ホルモンとエストロゲンが両方含まれるのはスーシーだけ！この２つの抗男性ホルモンにより”女性ホルモン値”が減少するのを予防するダブル効果が期待できる。

スーシーの詳細はこちら

エチニルエストラジオール0.035mg＋酢酸シプロテロン2.0mg	1,484円（28錠）

• エチニラ

日本の商品名は「プロセキソール」としてあすか製薬や武田薬品工業から販売されているホルモン剤。こちらも日本国内で承認されています。

エチニラの詳細はこちら

エストラジオール0.05mg	3,282円（28錠）

• エストロフェム

エチニラよりも高濃度の女性ホルモンが含有。日本の商品名では「アンジュ（武田薬品工業）」として有名。

エストロフェムの詳細はこちら

エストラジオール2mg	1,961円（28錠）

• エストロモン

プレマリンのジェネリック。こちらも多くの人が利用するホルモン剤。100錠も入っていてこの値段はコスパ最強。

エストロモンの詳細はこちら

結合型エストロゲン0.625mg	2,684円（100錠）

【早見表】MTFにおすすめの女性ホルモン剤９選

画像をクリックすると詳細が表示されます↓

	商品名	料金	内容量	主成分
	プレモン 1.25mg	2,095円	56錠	結合型エストロゲン1.25mg
	プレモン 0.625mg	1,625円	56錠	結合型エストロゲン0.625mg
	エチニラ 0.05mg	3,282円	28錠	エチニルエストラジオール 0.05mg
	エストロフェム 282mg	1,961円	28錠	エストラジオール2mg
	エストロモン0.625mg	2,684円	100錠	結合型エストロゲン0.625mg
	エビスタ60mg	2,158円	28錠	ラロキシフェン60mg
	プレマリン ニュージーランド版 0.625mg	2,483円	28錠	結合型エストロゲン0.625mg
	プレマリン アイルランド版 0.625mg	2,182円	28錠	結合型エストロゲン0.625mg
	エストラヒール（プロギノバジェネリック）	2,149円	28錠	エストラジオール 吉草酸エステル 2mg

MTFが実際にプレモン使用した感想

以下オオサカ堂の公式サイトから引用。

48歳男性です。 エストロモンと併用して、半年が経ちました。 効果抜群です。 顔の表情がやわらかくなり、ヒゲが薄くなり、胸も出てきました。 妻から、「最近、胸が・・・!」と指摘されるほどで、ちょっと恥ずかしいです。 でも、とても満足しています。 服用、続けます!

55歳です。

MtFと言えるのかどうかわかりませんが乳房がついている姿が本当の自分のように思う気持ちが強くなったのでホルモンを飲み始めました。 男性機能はかなり衰えていて最近1年間で射精した回数は片手で数えられるぐらいなのでホルモンで体がどれぐらい反応するか疑問を持ちながら飲み始めました。

現在ホルモンを飲み始めて17日目ですが、10日目ぐらいから乳首のあたりがムズムズする感じになってきて、今は乳房あたりに脂肪がついてきて、立っているときは山崎のランチパックぐらいの厚み、うつむくとスモモぐらいの大きさに成長しました。

飲んでいるホルモンは、スーシー、プレモン、プロベラジェネリックの3種類です。 プレモン1.25mgは女性ホルモンを始めるとき最初に飲む薬としてプレマリンが紹介されているのを読んで、それのジェネリックとして飲んでいます。 朝・夕方・深夜の3回1錠ずつ飲んでいます。

20代男。主に肌質改善の為に飲み始めました。1日2～3錠、1ヶ月経過した時点で肌は綺麗になってきた気はしますが、それよりもお尻に肉が付きはじめ女性のような形に。お尻に重みを感じます。

胸は多少膨らみますが、他の商品と比べて胸への影響は少ないです。胸は大きくしたくないので、良かったです。あと腰がくびれます(関係はないかも) シテロン(1日1錠)、クリルビタミンと一緒に服用中です。

肌と髪など美容が主で女性化は副次的な目的です。 本格的なホルモン剤の服用(ただしオエストロジェルは併用)は初めてで最初の3日は朝1夜1の2錠から開始。 副作用はほとんど無く、最初の3日間で肌と髪がツルツルサラサラに身体的変化はほぼ無し。

朝2夜2の4錠に増やし更に3日間。副作用はまだ無く、肌質と髪質は更に向上。ほぼ無い胸が1.5cmほど成長と余り気にならない程だが乳腺発達の僅かな痛みを確認。期間が短いので少しの変化ですが今の所は良好でしょうかね。

副作用は注意深くは経過観察していますが、今の所、副作用はほぼ無く、性欲も特に気になるほどの低下も無い感じ(性欲は無くとも構わないですが) 今後はどう、変化するのか楽しんでいきます。

飲み始めてもうすぐ一年になります。胸はAカップぐらいでしょうか。

胸への効果はゆっくりの様に思います。でも薄着になると明らかに乳首が目立つので困ります。仕事中はナベシャツ着て目立たない様にしています。まだ胸は大きくなりそうなんでプレモン1.25を1日2錠飲んでます。

【料金比較】病院と個人輸入どのくらい安い？

女性ホルモン剤は病院で処方または個人輸入の2つでしか購入できないことがわかったところで、料金の違いを見てみましょう。

日本では、ジェンダークリニックなどでホルモン治療としてホルモン剤を処方してもらうのは保険適応外となります。

薬だけを処方してもらうのではなく、血液検査やホルモン検査なども必須で検査はかなり高額になります（前述）。

今回、「ホルモン剤（内服）」だけの料金を病院と個人輸入と比較してどのくらい違いがあるのかをまとめました↓

病院A	4,400円～11,000円（10日分）
病院G	1,650円～3,300円（10日分）
病院B	8,800円（1ヶ月分）
個人輸入（オオサカ堂の場合）	2,008円（プレモン 56錠）～8,190円（プロベラジェネリック 250錠）

薬の種類にもよりますが、エストロゲン配合の代表するプレモンの場合は1日1錠～2錠を服用するので約1ヶ月～1ヶ月半分でこの値段はかなりコスパが良いと言えます。

特にプレモンはプレマリンのジェネリックで、ジェンダークリニックでも女性ホルモン内服薬として最も処方される薬の一種です。

病院の方が薬代も高く診察料や検査料も高額になるというデメリットがありますが、副作用などの対応もしてくれるので安心ではあります。

個人輸入は検査などなく処方箋不要で安く購入できるのはメリットですが、自己責任となるのがデメリットです。

MTFが使う女性ホルモン剤に関する情報まとめ

• ジェンダークリニックなどMTFに向けたホルモン治療薬にはプレマリンやプロベラを用いてエストロゲンを補充する。
• マレフェMTF（プロペラジェネリック）はプロゲステロン量を増やし、エストロゲンのみでは作用が弱い場合に使われることがある。
• 女性化したい男性はジェンー外来、産婦人科、精神科などを受診する。
• 病院のホルモン治療費の相場は注射（2,200円～）、内服薬（1錠100円～）、血液検査、ホルモン検査（11,000円～50,000円）で保険適応外となる。
• ホルモン投与の頻度は注射の場合10日～1ヶ月に1回、内服薬の場合は1日1錠～4錠（種類によって異なる）。
• 女性ホルモン値は男性と女性で比較した場合、女性は男性より倍以上エストラジオールが多い。
• 男性ホルモン値を一気に減らす抗アンドロゲンがある。
• 女性ホルモン剤を男性が投与した場合に起こる体の変化には「女性らしい体型」「睾丸の萎縮」「性欲減退」などがある。
• ホルモン剤には副作用がでる場合がある（吐き気、頭痛、貧血、腹痛など）。
• 女性ホルモンを多く含む食材は大豆製品や鉄分、亜鉛などがある。
• プエラリアミリフィカのサプリで女性化をすることはほとんど不可能。多少の女性ホルモンは増やすことができるが、健康被害が急増しているサプリのため注意が必要。
• 女性ホルモン剤を個人輸入することは可能だが、安全性は要確認＋代行業者を使うことが重要。
• 医薬品を個人輸入できる信頼できる代行業者はオオサカ堂が安心。
• 病院とオオサカ堂の女性ホルモン剤料金は3倍以上の違いがある。
• 個人輸入は自己責任で行う。

※読者の方に生じた何らかの損害や損失等について、当サイトは一切責任を負うものではありません。

※「18歳未満の場合、ホルモン治療をするには2年以上ジェンダークリニックにて経過を観察して特に必要を認められた人に限定する」など条件がたくさんあります。

詳しい内容は”日本精神神経学会”の公式サイトを参照してください。