クリニークの激安通販サイトは安全?日本処方と海外処方の成分比較してみた
目次
クリニークが激安で買える通販サイトは本当に正規品?
よく海外ブランドのデパコス商品が激安で買える通販サイトを目にします。あまりにも値段が違い過ぎてかなり怖い、怪しい、偽物を疑ってしまいます。
激安にはそれだけの理由があるのか…?なぜあんなに安く販売できるのかを調べてみました。
どのくらい安いのかというと…
【クリニーク日本のデパコスの値段】
ドラマティカリーディファレントモイスチャライジングローションプラス 125ml(乳液) | 7,150円 |
ラッシュパワーマスカラロングウェアリングフォーミュラ 6ml(マスカラ) | 3,850円 |
クラリファイングローション2 400ml | 6,160円 |
テイクザデイオフ クレンジングバーム 125ml | 4,180円 |
【クリニーク激安通販サイトの値段】
※最安値ベルコスメの値段を参照
ドラマティカリーディファレントモイスチャライジングローションプラス 125ml(乳液) | 2,760円 |
ラッシュパワーマスカラロングウェアリングフォーミュラ 6ml(マスカラ) | 2,220円 |
クラリファイングローション2 400ml | 3,105円 |
テイクザデイオフ クレンジングバーム 125ml | 3,020円 |
なんと半額も違う!!!!
激安の答えから言うと、流通ルート、販売方法のコストカットが大きく関係しています。
※ただ完全に偽物の激安も中にはあるため注意が必要です。
そのため見るべきポイントの1つは「販売元の知名度や利用者数=安全」ということ!
海外コスメを激安で売っている通販サイトの名前で知名度が最も知られているのは下記のような大手企業が販売しているサイトです。
- ベルコスメ
- アイビューティーストアー
- コスメティックタイムズ
- コスメデネット
これら大手企業が販売する商品は、海外の正規品代理店から仕入れられた「海外処方のコスメ(いわゆる並行輸入品)」となっています。
海外の正規品代理店といっても、商品の品質など全てにおいて厳しい審査に合格した信頼おける代理店のみから仕入れています。
中でもベルコスメは利用者が最も多く、運営歴、取り扱い商品数、レビュー数、値段、サポートにおいても最も優れた通販サイト。
ベルコスメの創立は2015年で、もしその間に商品の偽物や古いものを販売していたら即座に営業停止になっていたはずです。
ではなぜ激安で販売できるのか…?先程お伝えした流通ルートを見ると納得できます。
- 【クリニーク激安理由その1】流通ルート
海外処方(海外正規品)の流通ルート↓
海外にある正規品代理店から輸入→香港の倉庫に保管→日本へ発送
こういった流れになります。
海外処方を日本で販売する場合、クリニーク公式ブランドとの契約が必要なく値段も自由に変更できます。
一方の日本処方の場合はクリニークが指定する値段、輸入ルートがブランド契約により決められています。
とくに上記の企業は大手のため海外の正規品代理店との長年の取引実績によって割引もあります。
この「仕入れ」で値段を抑えられるため激安で販売できていることになります。
よく海外の免税店で驚くほど化粧品が安く売っているのは税金がかからない以外にその理由があります。
- 【クリニーク激安理由その2】販売方法
激安の通販サイトは実店舗を持たず通販販売のみという特徴があります。そのためコストを大幅に減らすことが可能。
- 【クリニーク激安理由その3】物流拠点
上記で紹介した有名通販サイトの主な流通拠点を香港やシンガポールなどアジアに置いています。
デパコスブランドのほとんどはアメリカやヨーロッパの正規品代理店から仕入れて、香港などの倉庫に保管し日本へ発送という形が取られています。
そのため輸送費のコストカットができています。
このように徹底したコストカットにより海外製のクリニーク正規品を激安で販売できるということになります。
では商品の安全性や管理はちゃんとしているのでしょうか…?
ベルコスメを例に上げて見ていきます。
ベルコスメの商品の安全性と管理方法は?
もっとも有名なベルコスメでは下記を徹底しています。
- 厳格基準の審査を通過した海外の店や業者から正規品と確認が取れた商品のみを仕入れている
- ベルコスメは商品仕入れ後すぐに「有効期限、不良品」のチェックを1点ずつしている
- 働いているスタッフは全て日本人
- 香港の倉庫では24時間の空調管理とスタッフのもと品質管理をしている
- 有効期限が近くなった商品や箱の損傷がある商品は「アウトレット品」として更に安く販売
- 期限切れの商品は一切販売していない
筆者が実際に商品を購入してみても100%正規品で新品のものがきちんと届きました。
ここで紹介した大手の通販サイトではクリニークの正規品(海外製)を激安で販売していますが、正規品といっても日本と海外では成分が違うことがあります。
詳しくは下記で解説していますが、成分の違いで臭いやテクスチャの違いを感じる場合があります。それが理由で「偽物だ!」と言う人がいますが正しくは海外製だからです。
ただ本当に偽物を販売している怪しい通販サイトもあるため、レビュー数(特に低レビュー)を頻繁にチェックしてみることをおすすめします。
特に有名なQoo10や楽天、amazonでは偽物もかなり出回っているため注意が必要です。
これらの通販サイトではレビューも販売者(出品者)が自作自演できるため良いレビューには惑わされないことも重要です。
amazonや楽天で「並行輸入品」として販売している商品のほとんどは上記でお伝えしたベルコスメなどで購入した人がその商品を転売しているため有効期限切れを最も心配する必要があります。
また転売価格なので並行輸入品といってもベルコスメなどで購入する値段よりはだいぶ上乗せされた値段で販売されています。
【成分比較】海外製の激安クリニークvs日本処方クリニーク
ベルコスメでクリニークのレビューを見ていると、ほとんど星5ととても良い評価になっています。
中でも乳液(ドラマティカリーディファレントモイスチャライジングローションプラス)は数あるブランドの中で総合ランキング21位、美容液・乳液ランキング5位となっているほどで、レビュー数は2000を超えています。
ただ少なからず星1の評価もありました。。その内容が「臭いがきつい」「石油のような臭いがする」といったものです。
正規品を取り扱うベルコスメですが、やはり海外製のため成分が違うので香りが日本処方と異なっているみたいです。
そこで日本処方と海外処方でどのくらい成分が違うのか、クリニークの乳液を例に成分比較してみました!
※ただ乳液のレビューはほとんどが高評価だったので参考程度に見てほしいと思います。
【ドラマティカリーディファレントモイスチャライジングローションプラス】
- 海外処方のクリニーク成分(翻訳済み)
水、ミネラルオイル、パラフィン液(ミネラルオイル)、鉱物(HuileMinerale)、グリセリン、ワセリン、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、ゴマ油、尿素、ラノリンアルコール、トリエタノールアミン、大麦エキス、キュウリ果実エキス、ヒマワリ油粕、ジカプリン酸PG、ヒアルロン酸Na、ブチレングリコール(BG)、ペンチレングリコール、EDTA-3Na、フェノキシエタノール、黄6、黄5、赤33
- 日本処方のクリニーク成分
水、ミネラルオイル、グリセリン、ワセリン、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、ゴマ油、尿素、TEA(トリエタノールアミン)、コレステロール、ペンチレングリコール、ジカプリン酸PG、ヒマワリ油粕、EDTA-3Na、BG、ヒアルロン酸Na、大麦エキス、キュウリ果実エキス、黄4、黄5、赤227、フェノキシエタノール
この表からもわかるようにクリニークは海外と日本で成分の違いが若干あります。
クリニークはアメリカのブランドですが、世界中で販売しているため商品の外箱には「アメリカ製」「イギリス製」などと表記されています。
海外製の場合、ほぼ成分は均一されていますが日本処方の場合は日本人に向けて作られているため成分が若干異なっています。
ちなみにベルコスメに実際に問い合わせて「ドラマティカリーディファレントモイスチャライジングローションプラス」とその他のクリニークはどこの国製かを聞いた所下記の回答がありました↓
ドラマティカリー ディファレント モイスチャライジング ローション プラス(DDML+) 125ml(ボトル)の在庫を確認しましたところ、本商品はイギリスのものとなっております。
また別途お問合せいただきましたその他クリニーク商品の国でございますが、商品によってアメリカのものもございます。
弊社ではアジア圏やヨーロッパ等の海外にて流通しております商品を、 信頼できる仕入先より正規ルートで仕入れております。 ただ、ブランドや商品によりましては、流通先に合わせ処方を変更している場合もあり、 国内の商品と色味や香り、使用感が異なって感じられる場合もございます。
で!ベルコスメの低評価の人が指摘していた臭いに関しては、恐らく鉱物油の種類によるものです。
日本人はとにかくテクスチャや香りにうるさいので、このあたりを改良して製造されているとみます。
一方海外製のクリニークは鉱物油の種類を事細かく表記していることがわかります。
海外製だけに配合している「パラフィン液(ミネラルオイル)や鉱物(HuileMinerale)」がこの臭いの原因になっている可能性が高いです。
クリニークの乳液に関して成分を見る限り、海外も日本もかなり鉱物油が使用されています。(水の次にミネラルオイルが来ている)
鉱物油といってもクリニークなので純度の高いものを使っているのは間違いありません。
先程も言ったようにクリニークはアメリカのブランドなので、アメリカで販売している乳液は上記の成分とほぼ同じはずです。
高くても日本処方のものが良い場合は別として、より安い海外製の正規品クリニークの乳液を購入する際は参考にしていただければと思います。
免税店のクリニークと激安通販サイトは同じ仕組み?
免税店といえば海外の国際空港内や繁華街にある市中免税店の2つがあります。
免税店が安い仕組みはその名の通り、税金が免除されるためです。
(秋葉原や沖縄にある免税店の話は割愛します。)
最も有名な海外の国際空港内にある免税店はどこの国にも属さないため「旅行者が国外に持ち出す品」と定義されています。そのため輸出扱いとなり税金がかからない仕組みになっています。
この免税店と同じような仕組みになっているのが海外から発送される商品を販売している激安通販サイト。
上記で解説した激安サイトも海外で仕入れて、国外に持ち出す品ということになるので免税店と同じく海外製が安く販売できる理由の1つとも取れます。
ただ海外から発送される商品を購入するにあたって心配なのが関税です。
物によっては没収されたり、高い税金を支払わなくてはいけませんが上記で紹介したベルコスメ、コスメデネット、コスメティックタイムズに関しては全て関税はかかりません!
商品をいくら購入しようと関税は全て販売会社持ちなのはとても嬉しいポイントです!!
ただでさえ激安の上に関税問題がないのは購入者側として助かりますね。
免税店のクリニークと激安通販サイトの値段を比較
ここからは免税店のクリニークと激安通販サイトのクリニークとでどのくらい値段が変わるのかを比較してみます。
免税店はクリニークのブランド国のアメリカと成田空港、激安通販サイトの最も有名なベルコスメを例に紹介します。
ただ日本にいながら成田空港の免税店では買い物できません。
公式サイト引用(成田空港の免税店)
「免税品は海外へご出発されるお客さまのみご購入いただけ、直接海外にお持ち出しいただくことと定められており、商品の国内配送はできかねます。何卒ご了承ください。」
あくまで免税店とクリニーク激安サイトとの値段比較として参考にしてくださいね。
【国内価格】
クリニークマスカラ(ブラック) | 3,850円 |
オール アバウトアイ 15ml | 4,840円 |
【アメリカ(シアトル)免税店の値段】
クリニークマスカラ(ブラック) | 20ドル(日本円で約2,000円) |
オール アバウトアイ 15ml | 33ドル(日本円で約3,300円) |
【成田空港免税店の値段】
クリニークマスカラ(ブラック) | 2,800円 |
オール アバウトアイ 15ml | 3,600円 |
【ベルコスメの値段】
クリニークマスカラ(ブラック) | 2,200円 |
オール アバウトアイ 15ml | 3,438円 |
これらからわかるように、免税店とベルコスメの値段はほぼ同じ、国内価格は倍の値段します。またベルコスメは免税店限定のアイテムも取り扱いがあるのでイメージとしては本来できなかった免税店でのオンラインショップという感じです。
海外に行かなくても国内で個人輸入という形で免税店と同じ商品が買えるなら今までデパコスで買っていたは何だったのかと思ってしまうほどコスパが良いです。
まとめ
クリニークを激安で購入する方法、激安の理由、安全な通販サイトを見分けるポイント、偽物情報、海外処方と日本処方の成分の比較、免税店との料金比較などを紹介しました。
並行輸入品で激安価格で販売しているクリニークをたくさん目にしますが、流通ルートや商品品質などをよく知った上で本当に信用できるサイトから通販することを強くおすすめします!
激安という言葉に惑わされて偽物を購入してしまう被害が多いのは事実ですし、できるだけ個人が出品している転売品は避けるようにしましょう。
- クリニークの激安通販サイトはデパコスの半額ほど
- 激安には理由があり流通ルートや品質、有効期限などを購入前に知っておく
- 激安のクリニークには偽物や有効期限切れの古いものが出回っている
- 個人が出品している転売品には要注意!
- 激安通販サイトは知名度、販売会社の信頼性、自作自演レビューなし、商品の仕入元などの記載がある所を選ぶ
- ベルコスメは海外の審査に通過して正規品と確認が取れた店や業者から仕入れている
- ベルコスメの商品は全て海外処方の正規品
- クリニークの日本処方と海外処方では成分が若干異なる
- 免税店のクリニークとベルコスメの値段はほぼ同じ
- ベルコスメは海外から発送されるので基本的に免税店のオンラインショップ版みたいなイメージ